出雲国総社 六所神社(式内 佐久佐神社)

投稿者: kojiyama 投稿日:

Contents

概 要

社号 六所神社
読 み ろくしょ
所在地 島根県松江市大草町496
旧地名 出雲国意宇(おう)郡大草(さくさ)郷
御祭神 伊邪那岐命 天照皇大神 月夜見命 伊邪那美命 素盞鳴尊命 大己貴命
例祭日 10月15日

社格等

『延喜式神名帳
山陰道:560座 大37座(その内 月次新嘗1座)・小523座
出雲国 187座(大2座・小185座)
意宇郡(オウ):48座(大1・小47)
出雲国総社
近代社格制度 旧県社
創建     年代不詳
本殿様式   大社造

境内摂末社(祭神)

天満宮・総荒神・正八幡宮・天王社(八雲神社)

一口メモ

意宇六社(神魂、熊野、揖夜、真名井、八重垣、六所神社)の一つ。
松江駅からは、県道21号線に向かう。 相生町交差点をまっすぐ432号へ約5km団原で左折する。川沿いに1.1kmで社の森が見える。

歴史・由緒等

境内の北側に1968年に発掘された出雲国府の遺跡があり、境内の東側の隣接地に国庁の正殿の遺構の一部がある。鎮座地が国庁と重なることから、別の場所にあったものが移転したと考えられる。たしかに神社のすぐそばまで国庁跡の柱跡が発掘されており、隣接して総社が建てられたとは考えにくい。いずれにしろ、国庁の近くに総社が作られるのが一般的なことから、近い位置に総社があったことに相違はない。

国府総社

この神社は国府の総社と呼ばれ、古文書にもしばしば登場します。総社とは国司が出雲国内の神々を合せ祭るなど、国内の神社を統括する機能を持っていました。

当時は国庁の隣接地にあったと考えられていますが、平安時代以降に国府が衰退していくと、神社はかつての中心地に移転し、この地区の氏神として信仰され現代に至っています。
-境内案内より-

出雲国庁跡の南西にある神社で、政庁の上に建っている神社です。古来、出雲の総社(そうじゃ)とされ、国庁とたいへん関わりのある神社です。
「総社」とは、都から派遣されてきた「国司」(地方の長官)が、国内の各神社を一々参拝するかわりに、国庁のそばに神社を一つ設けて国内すべての神社を代表させたものです。つまり、国司は本来国内の各神社を巡拝しなければならなかったのですが、それぞれ参拝するのはたいへんなので、「総社」一社(出雲では六所神社)を参拝して「こと足れり」としたのです。
現在の六所神社は国庁政庁のま上に建っているので、本来は別の場所にあったはずです。ここから100mほど東の小社「丁明神(ちょうのみょうじん)」が本来の社地ではないかとの説もありますが、詳しいことはわかっていません。

-島根県教育庁文化財課-

当社は六柱の神を祀るが、「六所」は六柱の神ではなく、「録所」つまり神社の管理・統括する社であるとする説もあり、各地に「六所」と称される総社が存在する。

社伝によると、当社は元、佐久佐神社といい、式内社・佐久佐神社であるという。よって、かつての主祭神は青幡佐久佐彦命であったという。

中世になって、青幡佐久佐彦命は、境内社・丁明神社に祀られるようになったらしい。

陰暦十月の神有月には、全国の神々が、まず当社に集い、その後、佐太神社へ移られるという。

式内社・佐久佐神社の論社に、明治5年に八重垣神社が式内社佐久佐神社として認定され、当社は6柱の神を祀る六所神社として結論付けられたがその後も論争が続いている。

境内・社叢

  
社叢                           手水舎

  
狛犬

  
御神門                         拝殿

  
出雲の神社の注連縄はどの神社も立派だ   本殿 大社造

  
拝殿扁額            御神紋入りの賽銭箱

  
本殿左手境内社


本田右手境内社

周辺情報

出雲国庁跡(国指定史跡) 松江市大草町

  

現在の県庁にあたる、古代の役所です。なぜか『出雲国風土記』には「国庁」についての記載はありませんが、ここが古代出雲の政治の中心でした。

出雲国庁の所在地は、江戸時代以降諸説がありはっきりしませんでしたが、『元禄四年意宇郡大草村御検地帳』(1691年)に「こくてふ」(こくちょう)の字名が記されていたことから、ここが有力な候補地となりました。そして、1968年(昭和43年)から3年間発掘調査がおこなわれ、役所の建物跡やその関連の遺物が出土したことから、現在の場所が「出雲国庁」跡であることが判明しました。

出雲国庁跡は現在史跡公園として整備されています。おもに国庁を区画する溝と、役人が事務を行っていた「後方官が」が表示されており、神社のとなりには儀式がおこなわれた「政庁」の一部が表示されています。現地に立つと丸太がいくつも立てられていますが丸太は一本一本が建物の柱の位置を表現しています。

-島根県教育庁文化財課-

  

地名・地誌

地 図

周辺情報

出雲国庁跡

参 考


0件のコメント

コメントを残す

アバタープレースホルダー

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA